[体験談:16]退職の日

雇止めをされて荷物をまとめる社員
当記事には広告が含まれております。


前回までのあらすじ~

雇止めをされた筆者は弁護士さんを通じて会社側に受任通知を送りましたが、雇止めを否定されたため法的手続きを進めることになりました。



最終出社日


ついに、最終出社日が訪れました。



一部の社員を除いて、筆者が雇止めされそうになっている事なんて誰も知りません。

仕事に集中したくても、無意識に出ようとする涙が鬱陶しい・・・。

平常通りの自分を繕いながら、最後の仕事をしました。


まだこの時点では労働審判がどうなるかわからないわけですが、しばらく会社に戻れないという事は確実です。

急に社員が机の荷物をまとめて出社しなくなったら違和感MAXだと思いますが、「会社と揉めてるんです」なんてベラベラ喋るわけにもいかないので、別れの挨拶さえできません。

ちょうど連休前だったので、「しばらくお休みだね~」なんて気楽に挨拶を交わした時は、涙をこらえるのが大変でした。


ちなみに労働審判で決着がつくと口外禁止誹謗中傷禁止を約束させられる可能性が高いので、社内の人に真実を暴露するなら、この日がラストチャンスです。

もし相手方となる人間に嘘をつく他人をコントロールするのが上手い息を吸うように悪口を吐く等の特徴があるならば、誤解されたくない人にはちゃんとすべてを話しておく事をおすすめします。

一方的にある事ない事言われたまま、会社を去っていくのは辛いですからね。


そういえば退勤する際、人事Bに社員証などの貸与品を返却しに行きましたが、根拠のない自信による得意げな顔で不愉快極まりなかったです。(労働審判でボロ負けするのに


他部署の方と愚痴り大会 


雇止めの事は、相談した先輩社員以外には言っていなかったため、会社で年が近い他部署の社員Cさんにも、最終出社日の退勤時に打ち明ける事となりました。

「実は雇止めにされてしまって・・・まだどうなるかわからないけど、もしかしたら今日でもう会えなくなるかも」と話すと、社員Cさんが「えー!嫌です!!」「とりあえず今から飲みに行きましょうよ!!」と言ってくれました。



帰り道で空きのある居酒屋を探しつつ、社員Cさんに少しずつ経緯を話しましたが、話してる途中もやっぱり涙が出てきてしまって、「めっちゃ今ヘラってますわー」と誤魔化しながら説明しました。

翌日から連休に入るためか、なかなか入れる居酒屋が見つからなかったのですが、なんとかモツ鍋の店に空きがあって入る事ができました。

お店に入る頃にはだいぶ精神的に落ち着いてきたのか、「こんな事言われたんだけどおかしくない!?」「あの人たち本当人としてヤバい!!」と毒づく元気が出てきました。

今までの人生でこんなに愚痴が出まくったことは一度もないというくらい、たくさん愚痴りました。

筆者は普段、愚痴を聞いてもらわなくてもわりと平気な方なのですが、Cさんが「あの人前から頭おかしいと思ってたんですよねー」と言ってくれた時は本当にスカッとして、胸に溜まっていた諸々が浄化されたような気分になりました。

最後の方にはCさんの愚痴も聞けるくらい心の余裕も出てきて、「また食べに行きましょうー!」と笑顔になることができました。

誘ってくださったCさんに感謝です。

ささやかな抵抗


ちなみに会社を退職する際、健康保険証を会社に返還しなければならないですが、「まだ退職すると決まったわけでもないし、納得してないアピールしといた方が良いかな・・・」と思い、役所で国民保険加入手続きをするというギリギリの段階で会社に郵送で送りました。

今思えば、別に最終出社日に返しておいても良かったかもしれません。

ただ、当時はやはりどんなものが不利な証拠になるかわからないというのがあったため、少しでも「退職するつもりはないです」と示したくて、ささやかな抵抗としてやってみました。



まぁ・・・人事Bからしたら「早く送ってこんかい、手続きさせんかい」って感じでしょうが。笑








コウ
コウ

限界を迎える前に吐き出す!ゲスる!のが大事






係争中に飲食店でアルバイトをする人


肩を合わせて腕を組む依頼人と弁護士



Copyrighted Image