
~前回までのあらすじ~
雇い止め通告を受けた筆者。
秘密録音などで証拠を残しつつ、雇止め事由が存在しない事を会社に示すため、とりあえず仕事に打ち込むことにしました。
ひたすら理不尽な注意に耐える
雇止め関連のやりとりが一旦なくなり、その後の2ヶ月は淡々と業務をこなしていました。
雇止め理由が勤務態度だったので、誰に対しても従順で素直な態度を心がけて、何事もなかったかのように働きました。
上司Aは以前に比べて理不尽な注意をする頻度が爆上がりしてましたが、すべて「わかりました」「申し訳ありません」で耐えるようにしました。
何だかんだ数年間働いている会社です。
業務上やりとりがある人とは、お互い「あの人はこういう人だから~」と、人となりを十分把握していて、冗談もたくさん言い合えるような職場です。
そんな会社が自分を裏切って不当な雇い止めを決断するというのは、やはり受け入れがたい事実・・・。
こちらが誠意を見せれば、会社側も「辞めさせるのは酷ではないか」と思って雇い止めを撤回してくれるかも、という考えを、この時点でも捨てきれませんでした。
ちなみに秘密録音をした面談から1ヶ月ほど経った時、一度だけ、筆者が今まで通り愛想良く業務についての質問をしに行った時、上司Aが涙ぐんだ時がありました。
当時は「ちょっとは反省してるのかな、もしかしたら雇止めも考え直してくれるかな」なんて都合良く思っちゃってましたが、ただ単に『仕事なくなるのに頑張っちゃって可哀想』ってだけで、『自分の選択が間違ってた』などとは微塵も思っていなかったんだなって後々気づきましたねー。
世の中こういう自信たっぷりな人の方が、経営者にはウケが良いんですかね。
他の社員の様子
上司Aが時々筆者の悪口を周りに言いふらすので、孤独に耐えかねて先輩数人に相談をしてみました。
皆上司Aより年上で、日頃から上司Aの暴走を目の当たりにしている事もあり、励ましや同情の言葉をもらいました。
ただ、やはり最終的に社長が判断を下しているとなると、
皆口を揃えて「どうすることもできない」という反応でした。
中には相談の後、上司Aを説得してくれた方もいたのですが、誰も上司Aの鉄の意志(ヤバい)を変えることはできず・・・。
そして人事Bの口の軽さのせいで、一部の社員が筆者の雇い止めに気付き始めていました。
ほとんど関わりのない社員2人が、廊下ですれ違いザマに「あ、退職すると噂の・・・」とコソコソ噂話をしてきたり、「え~、まさかあの人がねぇ・・・」みたいな事を言っているのを聞いてしまいました。(社員の人事情報周りにバラしてるってアウトじゃね・・・?)
所詮、会社の人は他人ですからね。
ほとんど関わりのない人なんて、自分が会社を辞めようが辞めまいが野次馬のように噂をするだけです。(自分もその立場だったら同じ事をしてしまうかもしれません・・・)
そんな現実を目の当たりにして、またちょっとガッカリしてしまいました。
体にも徐々に変化が・・・
そんなこんなで冷戦状態に入り、気づけば上司Aとの衝突から2ヶ月半も経っていました。
精神的にも限界が近づいていたのか、だんだん体にも変化が現れるように・・・。
1ヶ月くらい毎日涙が溢れてくるようになったんです。
帰り道、自宅で夕飯を作っている時、食べる時、就寝前・・・雇い止めの事を思い出すかどうかに関わらず、突然むせび泣くようになりました。
あとは不眠症状もありました。
普段からそんなに寝付きの良い方ではないですが、夜中に目が覚めたり、ほとんど寝られないまま朝を迎えるということが時々起こるように・・・。
一度だけ、休日家に居る時に過呼吸っぽい症状が数秒出た事もあります。

たぶん初期のうつ状態だったんでしょうね・・・。
幸い病院などに駆け込むほど悪化はしませんでしたが、失業ってそのくらい精神的に負荷のかかる出来事なんだなぁと実感しました。

ちなみに現在は寛解っぽい状態にまで戻りました!


