[体験談:9]秘密録音

ポケットにICレコーダーを入れるサラリーマン
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前回までのあらすじ~

雇い止め通告を受けた筆者。
不更新条項入りの契約書にサインをしてしまい、弁護士ポータルサイト等で相談をしながら過ごしていました。



上司に面談アポ


サインをした後、とりあえず業務での対応を完璧にして雇止め理由がない事を証明しようと思いつつ、水面下で証拠集めも進めといた方がいいかなとも思っていました。

契約書を交わした時に音声を録っていなかったので、何とか「上司AからOKが出れば、雇用継続も考える」と言われていた事を証明したい・・・。


そこで、上司Aに雇用継続のお願いをする面談のアポを取って、その時秘密録音もしてみようと思いました

※秘密録音・・・会話の当事者の一方が、他方の当事者に無断で、会話等の音声を録音すること。機密情報やプライバシーなどの点で不安も多い行為ではありますが、民事訴訟では、原則として証拠能力が認められています。(→引用元




内緒で録音すれば、上司Aも会社側にとって不利な事実本音を話すかもしれません。

お金をかけたくなかったので、ボイスレコーダーは購入せず無料スマホアプリの「簡単ボイスレコーダー」をダウンロードしました。


ちなみに雇止め通告を受けた面談四者面談の時は、上司A自ら録音を提案してきて、音声ももらいました。

当然上司Aはお行儀良くしていましたが、録音中発言していた雇止め理由はどう考えても軽すぎるので、会社側にとってデメリットになるはず・・・ますます会社側の労働契約法わからない説が信憑性を帯びてきました


秘密録音しながらの面談


面談の約束を上司Aに取り付けると、「話だけ聞く」という感じで了承を得られました。

当日の会議室、あらかじめスマホのボイスレコーダーを起動させて机に置きます。

スマホをそのまま置いていると「録音してるかも」って感づくかもしれないので、その上に手帳を乗せておきました。

しばらくすると、筆者の雇止めが決定したためか、上司Aにこやかな表情で部屋に入ってきました。


さっそく筆者からは謝罪の意態度改善に対する意欲雇用継続のお願いを伝えましたが、上司Aは相変わらず「もう決まったことだから」というスタンス。

あくまで筆者が悪いという姿勢を崩さず、「ああいう態度は良くないので、今後はこうすると良い」といういらないアドバイスまでもらってしまいました。



ダメだこりゃ・・・」という感じで聞いていましたが、だいぶ上司Aの心もほぐれてきたのか、最後の方でどういう経緯で雇い止めが決定したのかを話し始めました





上司A「最初の面談の時、最初に『自分が悪かった』と言ってくれるのを期待してたんだよね。でもまず最初に言い訳の言葉が出てきたから、それを社長に伝えたら『じゃあ無理だね』って話になって」








・・・。







いや、言ってるんだが。(→別記事






ここまで自分にとって都合の良い事しか覚えてない人というのも珍しいです。

とりあえずこちらの雇用継続に対する意欲と、上司Aのガバガバ論理が録音できて少し心に余裕が出てきました。さらに証拠残しをやっていきます。




筆者「社長に『今後雇うかどうかは〇〇さん(上司A)による』と言われているのですが、そのご判断がどうなったかっていうご連絡をしていただく事は可能ですか?」



上司A「雇う場合はまぁ言うけど、そうじゃない時はとくに時間を取る予定はないよ。」




・・・よし、これで「上司AからOKが出れば、雇用継続も考える」と言われていた事の証明になりそうだ。


撮れ高が得られたところで、面談は終了しました。




リモートワーク中の証拠残しに使える、高性能動画録画ソフト

録れた音声


家に帰り音声を再生してみると、なかなかいい感じに録れていました。

上司Aはおそらく録音に気づいていなかったので、事務的な対応ではなく本音で話してもらうことができたのも良かったです。

音がけっこう小さめですが、上司Aの声がけっこう大きいので、最大音量にすればほぼほぼ聞き取れました。

今回は机の上に置いていましたが、ポケットに入れた場合、雑音が入ったり音が拾えなくなってしまったりする可能性もあるので、もし使用を検討している人がいれば、とりあえず一度家で試しておくのがオススメです

(→アプリの使用感についてはこちらの記事でも書いております。)



ちなみに今回録れた音声も、個人的にはわりと証拠を掴んでやったぜ感があったのですが、結果的には自分の記憶メモとして使ったくらいでしたね。

訴訟までいってたら、もしかして法廷で登場する機会もあった・・・のかな?

どんなものが証拠として有力なのか、やっぱり素人にはわからないです。

 



コウ
コウ

今後面談をする時は、毎回録音をしていくぞー






自宅のベッドで涙を拭う労働者


法律事務所でスマホをチェックする弁護士

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